2015年10月30日金曜日

青魚の中でも栄養価がとても高い魚とは?



イワシの旬がいつかと問われて正解を答えられる人は少ないのでは。
実は夏から初冬の産卵前がいわしの旬の時期なのです。
年中出回っているイワシについては、ちゃんとした情報を知る機会は
ちょっと少ないかもしれませんね。

日本ではかつて年間400万トンも水揚げされ、
全漁獲量の30%も占めていましたが、最近は80万トンと下降して、
イワシが高級魚となる年もあり、好不漁が激しい魚です。
でもイワシは日本沿岸の近海を絶えず群れをなして回遊しながら育つため
全国各地で水揚げされます。

イワシが青魚の中でも栄養価がとても高いことは知られていることですが、
特にDHAとEPAが豊富で、所謂生活習慣病予防にとても有効だと分かってきました。

イワシを漢字で「鰯」と書くのは、水揚げするとすぐに弱ってしまうので
「よわし」から変化したとの説があります。
この鰯の漢字は国字ですが、中国でも使われることがあり、
ロシアではイヴァシー(ロシア語)と呼ばれ、イワシを日本人が
いかに古くからたくさん食してきたかを思い知ることができます。

古くからといえば、あの紫式部が食べたとか、
室町時代の宮中ではイワシを「紫」という隠語で呼んでいた、
また昔から節分には鰯の頭をヒイラギの枝にさし、戸口にたて邪鬼を払う習慣がある
など、イワシが日本人の生活にいかに溶け込んでいたかがわかります。

ひと昔前まではイワシは魚の匂いがきつく、
丸干しで食べると骨がたくさんあって食べにくく好き嫌いがでる魚でしたが、
近年は流通手段の発達から生で刺身で食べる機会が多くなり、
一段とイワシファンが増えてきています。

脂ののったやや小ぶりの刺身の口当たりは最高です。
またシャリに乗る銀色に光る表面と赤い身を見るだけで、
鮮度と美味しさが約束されます。
口の中でとろける柔らかい食感と濃厚な脂のひろがりは至高の味わいです。
是非イワシの美味しさを堪能してみてください。


福岡中洲の寿司屋 -鮨と炙り 龍の壺-

福岡市博多区中洲2丁目5−15 第1ラインビル 1F
TEL 092-282-1010
営業時間:18:00~翌3:00
定休日:日曜日

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