今年の夏は暑いらしいですね。8月上旬は平年以上なんだとかで、
ちょっぴり憂鬱です。
せっかくだし、今年はプールでも行こうかな、なんて考えてます。
今回は二枚貝の中で唯一泳ぐことができる貝、ホタテガイのお話をします。
日本で獲れる貝のダントツ一位はホタテガイで、
年間50万トンを超え、2位のカキが20数万トンですから
圧倒的な差をつけています。戦前は北の海の少し珍しい貝でしたが、
70年以上も前から養殖技術が研究され今は年間通していただける
大事なホタテガイとなっています。
ホタテガイのちょっと珍しいお話をしましょう。ホタテガイの殻は右殻が白く、
左殻が褐色です。また左右が非対称で、左殻よりも右殻の方が膨らみが強く多く、
殻を閉じると白い右殻がはみだしているのです。
これは、ホタテガイが海の中で右殻を砂地にいれて立っているからなのです。
さてこれほど大量に生産されるようになったのはなぜか。
それはやはりホタテガイが美味しいからにほかなりません。
ホタテガイはハマグリなどと違い、貝柱が1つしかありません。
この貝柱を刺身や握り寿司で食すると結構な甘味を感じます。
甘味はたっぷり含まれるグリコーゲンによります。
また旨み成分であるアミノ酸、グルタミン酸、コハク酸、タウリンが
豊富に含まれています。貝柱は肉厚で淡白ですが、舌触りと風味が抜群です。
熱を加えるバター焼き、スープ、フライなどでも美味しさをなくすことはありません。
中華料理には干した貝柱が欠かすことはできません。
干した貝柱を水戻しや粉末状にしてスープやチャーハンなどの具材として加えると
濃縮された旨みが広がります。磯の味を楽しむのであれば、
貝まるごと炭火で焼き醤油をたらし、貝柱もウロもひもも
(ウロは健康上さけた方がいいという方もあり)そのままかぶりつく、
浜焼きが最高です。貝柱の甘味と内臓の苦みと
ひものコリコリした食感が重ねあわさり、最高の味わいです。
貝の王様の名にふさわしいホタテガイを存分に味わってみてください。
福岡中洲の寿司屋 -鮨と炙り 龍の壺-
福岡市博多区中洲2丁目5−15 第1ラインビル 1F
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営業時間:18:00~翌3:00
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