2015年11月7日土曜日

別名「春告魚」と呼ばれる魚「ニシン」



春告魚と別名で呼ばれるニシンは、3月ごろ北海道沿岸に現れます。
今では数の子の親魚で名が通っているようですが、
最盛期の大正時代には100万トン近くの水揚げがあり、
北海道のニシンの網元は鰊御殿と呼ばれる木造建築の大邸宅を建て、
その繁盛ぶりを伺い知ることができます。

春から初夏にかけての産卵時のニシンは一番脂がのり美味しくなります。
美味しくいただくには、塩焼きをお勧めします。
骨が多いのがやや難ですが、そのぶん身はほくほくしてとても柔らかな食感です。
北海道ではニシンを3枚におろし、
醤油に漬け込んで焼いた料理がとてもポピュラーです。

また手を加えるなら、酢物もイチオシです。
三枚卸、骨取し、振り塩して、米酢や白ワインビネガーに漬け込みと出来上がりです。
ニシンの酢漬けはロールモップ(Rollmops)として
ヨーロッパの代表的な料理の一つになっています。

青魚であるニシンの栄養価は同じ仲間のイワシと同様に
不飽和脂肪酸のDHAやEPAが大量に含まれ、ビタミンA~D、
さらに骨組しょう症の予防に欠かせないカルシウムや
欠乏が貧血の原因となる鉄分も入っています。

これを食べてきたから日本が長寿国となったのではといえるほど健康にいいお魚です。
かつては水揚げの産地であった北海道でしか食べられなかったニシンの刺身も、
鮮度を保持する輸送手段が発達したおかげで、今では道外のお寿司屋、
和食店で食べることができるようになりました。
脂の乗った生ニシンの刺身や握り寿司は、
さんまよりも美味しいとその味を食した人が言うほど旨い。
青魚のようなクセがまったくなく脂の旨みを
そのままストレートに感じる抜群の美味しさです。是非一度お試しを。


福岡中洲の寿司屋 -鮨と炙り 龍の壺- 

福岡市博多区中洲2丁目5−15 第1ラインビル 1F
TEL 092-282-1010
営業時間:18:00~翌3:00
定休日:日曜日

食べログ



0 件のコメント:

コメントを投稿