2015年10月27日火曜日

秋の季節を感じる旬の味「さんま」



秋の季節を感じる旬の味はなんといってもさんまでしょう。
庶民の魚として秋の味覚の代名詞となっているさんまですが
意外と知られていないこともあります。

その一つに、さんまの寿命はわずか1年だったいうこと。
夏に北の太平洋に集結し秋になると北海道から日本列島沿いに南下します。
腑化してわずか半年で産卵できるように育ち、産卵をしながら1年後、
遅くても2年で寿命だそうで、大ぶりのさんまは従来2~3年物
と言われてましたが、実は短い命のようです。
10月下旬のさんまは脂質含有量が20%にもなり、生魚ではトップクラスです。

実はこの脂には生活習慣予防に効果があるとされる
栄養素DHAやEPAが豊富にあります。
またさんまの身にはカルシウムやビタミンDもたくさん含まれており、
健康にもとってもよい食べ物なのです。

また塩焼きに添える大根おろしには魚の脂肪分の消化吸収を助ける
アミラーザが含有しており、このアミラーゼは魚の焦げの発ガン物質生成を
抑制する働きもあるので、是非一緒に召し上がってみてください。

塩焼きが一番人気のさんまですが、
料理方法は無限といえるほどでどの調理でも美味しくいただけます。
さんま煮付けや蒲焼き、フライ・南蛮漬け、すり身で鍋の具材などなど
本当に多種多様です。北海道では1年中食べられる保存料理として
糠漬けさんまがあります。これは酒の肴に抜群です。
またさんまの炊き込みご飯も新米の季節にぴったりの料理で最近人気急上昇です。

どの料理方法でも美味しくいただけるさんまですが、やっぱり生の刺身、
寿司でいただくのは格別でしょう。
生で食べる新鮮なさんまを選ぶにはどうしたいいのでしょう。
まず目の白い部分がにごっていないことと、くちばしが黄色く、
背中が盛り上がっている形のさんまがいいです。
さらに尻尾の付け根が黄色くなっているさんまは
全体に脂の乗りがいいので試してみてください。

生のさんまの美味しさは、鮪のトロの濃厚さではなく、
ぶりの濃密な味ともことなり青魚の旨みが口にひろがり、
この鮮度でないと食べられないという絶妙な味わいです。

寿司タネとして脂ののりをいかして炙りさんまも人気アイテムで、
生と炙りの香ばしさが絶品です。
美味しく体にもやさしいこの季節のさんまは日本人の大切な味です。



福岡中洲の寿司屋 -鮨と炙り 龍の壺- 

福岡市博多区中洲2丁目5−15 第1ラインビル 1F
TEL 092-282-1010
営業時間:18:00~翌3:00
定休日:日曜日

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