2016年2月28日日曜日

海のミルク「カキ」




こんにちは、龍の壺スタッフ ナッキーです。
今日は私の大好きな海のミルク「カキ」についてです。

日本の味としてはなくてはならない食材の一つでしょう。
もちろん日本以外でもヨーロッパやアメリカでも
とても人気の高い食材でもあります。万国共通の美味しさですね。

日本で食べられているカキの多くは、
全国各地で養殖されているマガキ(真牡蠣)です。
古くは総てがオスがと思われていたので「牡」の文字があるのですが、
実際は交代的雌雄同体であります。
マガキは広島をはじめ宮城、北海道各地で養殖されており、
稚貝から1年で出荷するものもあれば
2年、3年とたってから出荷する場合もあります。

カキはタンパク質や脂質こそ少ないものの鉄分、カリウムなどの
無機質、各種ビタミン類が豊富にあり、
またグリコーゲンもたくさん含まれているので疲労回復に効果がありそうです。

夏の時期でもカキは食べられます。岩ガキです。
荒波のつよい外洋の岩場に生息する岩ガキを
天気が荒れる冬場に収穫するのは困難であることと、
7月~11月にかけて少しずつ産卵するため大きく味が落ちることがないので、
夏の旬の味として人気があります。
マガキに比べ天然の岩ガキはとても大振りで
一人で一つ食べるだけで大満足のボリュームがあります。
また海のミルクと呼ばれるに違わない濃厚な味わいが
口いっぱいに広がり究極の美味しさです。

カキの本場広島では、蒸しカキが美味しく食べる調理としてとてもポピュラーです。
殻ごとセイロに入れて鍋の蒸気で蒸しあげます。
カキの身の表面が蒸気により膜を作った状態になり、
カキの旨みを閉じこめてくれています。
潮の香とカキの濃密な旨みが絶妙なバランスの美味しさです。
戦国時代あたりから日本人が食べ続けてきた栄養たっぷりのカキを
美味しい時期に是非味わってみてはいがかでしょうか。


福岡中洲の寿司屋 -鮨と炙り 龍の壺- 

福岡市博多区中洲2丁目5−15 第1ラインビル 1F
TEL 092-282-1010
営業時間:18:00~翌3:00
定休日:日曜日

食べログ



2016年2月23日火曜日

進化し続けるブリの味

こんにちは、龍の壺スタッフ ナッキーです。

先日ブリパーティをしました!
というのも友人が釣り好きででっかいブリを釣ってきたのです。
ブリのフルコースでしたが、内臓から余すところなくいただきました。

みてください。このぶりちゃんたち↓







どれもこれも美味しくて・・・ブリってすごい!
今こそブリのおいしい時期ですね。
ということで今日はブリちゃんのご紹介。

冬の訪れとともに、ブリが店頭に並びはじめ、
料理店でもブリのメニューが人気急上昇になってきます。
ブリが出世魚で縁起がいい魚であることはよく知らています。

昔から日本各地で水揚げされてきたので、
各地に独特のブリ料理が今も伝えられています。
石川県では保存食として塩してわらで巻き上げた
「巻き鰤」や発酵させた蕪寿司が有名です。

西日本では年取の魚とされ、飛騨地方では年越しにはブリを食べます。
また中国・九州地方では年末には嫁の実家にブリを送り習わしがあったり
正月のお雑煮には必ずブリが入ります。

ブリは良質のたんぱく質が豊富に含まれていて、
養殖ものの方が天然ものよりも脂が多く、
脳を活性化させるDHAや血栓などを防ぐ働きするEPAがたくさん含まれています。
またビタミンB1やB2も多く、とてもヘルシーなお魚なのです。

美味しくいただくには、やはり生で刺身や寿司で食べるのが最高です。
良質な脂の旨みはブリの最大の特徴です。
照り焼きや塩焼き、ブリ大根と加熱してもさらにブリの美味しさが引き出されます。
また最近はブリしゃぶが非常に人気が高く、
お湯でさっと表面の脂を取り去り、ぽん酢で食べる。
さっぱりとしているが、口に広がる濃厚な旨みの変化にとても感激します。

国民的人気のブリですが、最近はより美味しいブリを育てようという動きも盛んです。
富山の「氷見ブリ」はご承知の方も多いでしょうが、
鹿児島県東町では「鰤王」と名づけ海外への輸出も積極的に行われています。
さらに大分県では養殖中のえさに大分特産のカボスを食べさせ
「カボスブリ」というブランドブリを出荷しています。
進化し続けるブリの味も楽しみですね。


福岡中洲の寿司屋 -鮨と炙り 龍の壺- 

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TEL 092-282-1010
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2016年2月9日火曜日

「鱸」なんと読むでしょう?



「鱸」これなんと読むかわかりますか?

先日友人の結婚式の際、お料理 メニューで
「鱸のポワレ」と書いてあって、全く読めず・・・
でもそのあまりの美味しさに思わずスタッフさんに
「これ何と読みますか?」と尋ねてしまいました。
答えは「スズキ」です^^ 勉強になりました。

スズキはブリと同じように出世魚です。
幼魚をコッパ、15センチ以下をハクラ、
15~18センチをセイゴ、2~3歳でハネ、
4歳以上・60センチ以上がスズキと呼ばれます。

スズキの名はその身が白くすすいだように
きれいだったことから名付けれてとの説があります。
体全体は銀白色に輝き、形はあくまでスマートな流線形で、
気品のある魚といえるでしょう。

スズキは白身魚として、冬ヒラメ、春のマダイに夏スズキ
と言われるほど夏の旬の高級魚として誉たかい存在です。
北海道から九州地方の内湾で獲れる魚ですが、関東より関西で人気が高い。
古事記では大国主命が出雲の国での宴にスズキが卓を飾ったとあり、
また平清盛が若き時、熊野神社を詣でる船にスズキが飛び込んできて、
これは吉兆なりと近従者の言葉どおり、清盛は出世した。
やはり関西に馴染みがあるようです。

淡泊な中に独特の風味の透明感のある白身で川魚を思わせる香りも特徴です。
寿司屋さんでは鯛、ヒラメに並ぶ白身魚の人気で、
絶品は夏のスズキのあらいで冷水に浸された身がしまり、
さっぱりとしながらコクのあるとても美味です。

冷酒があれば最高のひと時となるでしょう。
もちろん焼きにも向いていて、島根県の宍道湖地方では、
湿らせた奉書に包んで蒸し焼きにした
「スズキの奉書焼」が名物料理として長く受け継がれています。
寒い時期に脂ののった魚にであうことはよくありますが、
暑い時期に最高に美味しくなるスズキはとても貴重な魚であります。


福岡中洲の寿司屋 -鮨と炙り 龍の壺- 

福岡市博多区中洲2丁目5−15 第1ラインビル 1F
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