2016年3月25日金曜日

春告魚って何だか知っていますか?

こんにちは、龍の壺スタッフ ナッキーです。
昔から器を集めるのが趣味だったのですが、
最近は木の食器にハマっています。
アカシアがお気に入りなのですが、ぬくもりがあって
どんな料理もカフェっぽく素敵に演出してくれます。
器を変えるだけでも、普段の食事に特別感が出ますよ。



さて、最近めっきり春めいて、桜の開花も始まっているようですね。
今回は春を知らせる魚、シラウオのお話です。

シラウオ(白魚)は別名春告魚とも書いて文字通り春先に河口を遡り産卵し、
二月ころから市場に出回ります。シラウオはシラウオ科の海水魚で体長10cm、
半透明ですが死後白色不透明となります。名前が似ていますが博多の生おどり食いで有名なシロウオ(素魚)は
ハゼ科でまったく別物です。またシラスも別の種でこちらはカタクチイワシ、イカナゴの稚魚です。
よく似ていますが、別の生き物ですので区別しておきましょう。

シラウオの寿命はわずか1年で2~4月に産卵すると死んでしまいます。
徳川家康がシラウオを好んだという記録があり、隅田川河口でとれるシラウオは、江戸庶民に
春を告げる馴染み深い魚であったようです。今でも東京佃島の住吉神社では毎年
「お神酒流し」というシラウオ祭りが行われています。

シラウオを選ぶ時はできるだけ透明感のある方がいいでしょう。
鮮度が高いとされています。シラウオにはカルシウムやマグネシウム、
リンなど骨の生成に不可欠なミネラルを含んでいます。
丸ごと食べることで、これらの栄養分を全部取り入れられます。

鮮度のよいシラウオは、刺身で食べるとその味わい深い美味しさが楽しめます。
また軍艦巻きのタネとして、江戸前寿司では昔から握られています。
天ぷらのネタとしても人気があり、シラウオのかき揚げは白身の旨みが堪能できます。
他にも煮物、酢の物、卵とじなど料理の幅がたくさんあります。

本来の味をじっくり味わうのでしたら、適度に乾燥させたシラス干し、
茹で干しがオススメです。ほのかな磯の香りと滋味を味わうことができます。
是非お試しください。


福岡中洲の寿司屋 -鮨と炙り 龍の壺- 

福岡市博多区中洲2丁目5−15 第1ラインビル 1F
TEL 092-282-1010 
営業時間:18:00~翌3:00 
定休日:日曜日

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