2016年8月27日土曜日

貝の王様、アワビ

こんにちは、龍の壺スタッフ ナッキーです。
いつも適当な場所に置いていたせいか、眼鏡を紛失してしまいました。
とりあえず後で探すとして、今日は昔の眼鏡で乗り切ろうと思います。

そんなプチショックは置いておいて、
今回はお祝いごとにも定番の「アワビ」についてお話しします。



伊勢神宮の神事に神饌として使われるアワビは
古代から尊ばれてきました。祝い事の進物には乾燥したアワビを
薄く伸ばした「熨斗アワビ」が平安時代の昔から使われてきました。
日本人はとても長い年月、アワビと深い関りをもってきました。
もちろん飾って崇めるだけではなく
アワビの美味しさが古人を虜にしてきたことはいうまでもありません。

日本で食されるアワビではクロアワビが一番価値が高く、味も最高級です。
他には大きく成長するマガタアワビや、北海道を中心に生息するエゾアワビが
知られています。寿司ネタとしては一番高級な部類のアワビですが、
やはり生きたアワビをスライスして生で食べるのが最高でしょう。

シコシコとした歯触りと口に広がる旨味、磯の香りは、
他の貝では味わえない美味しさです。日本海のほぼ全域と茨城県から
九州の太平洋沿岸でとれるアワビですが、おいしい時期はというと、
アワビのエサである海藻が豊富になる夏が一番旬の時期と言われています。

食の歴史が深い中国でもアワビは貴重な食材で、アワビを煮てから
干したものを乾鮑と呼び中華料理では超高級食材として珍重されています。
干しアワビが珍重されるのは乾燥させることによって旨味が増し
またカルシウムが通常の4倍にも増加するなど栄養価が高くなるからなのです。

干しアワビをつかったサプリメントまで作られており、
まさに貝の王様といえるでしょう。

日本では、海のない甲州(山梨)にアワビを煮こんだ
「煮貝」という特産品があります。駿河湾で獲れたアワビを
しょうゆ漬けにして運んだところ甲州についた時には煮込んだような
美味しい味になっていたことが発祥といわれています。

さらに究極のアワビ料理があります。それは生きたアワビの身を
おろし金ですりおろし、それをお汁に入れて食します。
究極の旨味に感動します。一度お試しあれ。


福岡中洲の寿司屋 -鮨と炙り 龍の壺-

福岡市博多区中洲2丁目5−15 第1ラインビル 1F
TEL 092-282-1010
営業時間:18:00~翌3:00
定休日:日曜日

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