2015年11月27日金曜日

年々希少ろなっている魚「ししゃも」



居酒屋メニューやスーパーに並んでいるししゃものほとんどが
カペリン(別名カラフトシシャモ)と呼ばれる海外からの輸入品で
国産のししゃもと違う品種であることは広く知られているところです。

1970年代までは国産のししゃもが一般的に流通していましたが、
ししゃも人気の高まりによって類似の海外品が国内で出回りはじめ、
ししゃもとして販売されてきました。
今は表示が厳格になりちゃんと区別されています。

ししゃもの名はアイヌ語に由来しているとのこと。
アイヌの人たちにとっては貴重な食材だったのでしょう。
このししゃも、実は世界中で北海道の太平洋沿岸にしか生息していない
というとっても貴重な魚なのです。

北海道の鵡川・日高・釧路あたりが水揚げの多いところで
10月~11月にかけて川に遡上してくるところを漁獲します。
近年は年間1300トン(カペリン輸入は20000トン)ほどしか獲れず
年々希少品になってきています。

ししゃもはメスが美味しいかオスが美味しいかちょっとした議論になります。
子持ちであるメスは、その食感がなんとも言えずメスの評価は高い。
しかし卵を持たない分、身に脂が乗っているオスの方が美味しいという方も多い。
どうやらどちらにもそれぞれの良さがあるようです。

もちろんオスもメスもカルシウムたっぷりなのですが、
ほかにもEPA(エイコサぺンタエン酸)DHA(ドコサヘキサエン酸)
を多く含んでおりアレルギー症状の緩和や血液サラサラにしてくれるなど
とっても体にいい食べ物なのです。

生干しを焼き上げてまるごとかぶりつくのが定番ですが、
極めつけはお刺身でいただくししゃも。
新鮮な水揚げされたばかりの銀灰色に光るししゃもを三枚におろし、
淡いビンク色の身をそのままわさび醤油で。
つるんとした歯ざわりと脂ののりぐあいがなんともいえない美味しさです。
北海道では寿司タネとしても食通に人気。
水揚げ時期だけの限定品です。


福岡中洲の寿司屋 -鮨と炙り 龍の壺- 

福岡市博多区中洲2丁目5−15 第1ラインビル 1F
TEL 092-282-1010
営業時間:18:00~翌3:00
定休日:日曜日

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